バリ島観光中に、こんな風に仮設の屋根が葺かれた場所に大勢の人々が
集まり、にぎやかな声が聞こえてきたら、それは闘鶏の会場。
寺院の敷地内で行われている場合は、それは宗教行事の一つでもあります。
闘鶏会場は若い青年から老人まで、たくさんの人々で埋め尽くされています。
闘鶏には村の住民だけが集まるのではなく、近隣の村から、そして離れた
村からも人々が集まりますが、それはニワトリのオーナーだけではなく
観客も同じ。闘鶏は、お互いのニワトリをチェックし、対戦相手を選ぶところ
から始まります。
立派なニワトリは、日頃からオーナーの男性によって大事に育てられます。
道端でニワトリを撫でている男性を見かけることもしばしばありますが、
これは同じインドネシア人であっても、他島からの旅行者にとっては
不思議に映るようです。
闘鶏が始まりました!
熱い視線を送っていた男性人も、始まるや否や興奮状態で掛け声を上げ
始めます。
闘鶏は、どちらかが死ぬまで行われます。そして、その血はブタカロと
呼ばれる悪霊への供物となるのです。