バリ島東部のバリ・アガの村トゥンガナンでは、青年団加入の儀式である
トゥルノ・ニョマンが引き続き行われています。
こちらは青年団の集会所。トゥルノ・ニョマンの儀式が始まってから1年の間、青年たちは
この集会場で寝泊りし、修行に励むのです。
ムタミヤンと呼ばれるこの儀式は、「タミヤン(楯)」を用います。
着替えを済ませた凛々しい姿の青年たち。
まずはお清めの儀式から。
そして少女たちの集会所へ向かいます。
タミヤンで囲まれた中に座る少年たち。儀式の最中は言葉を発することはできず、
ひたすら静かに口を閉ざします。
儀式が始まりました。青年団の会員が、少女たちと呪文のやりとりを行うのですが、
少女たちが青年の呪文に答えずに、他愛もない雑談で話を聞き流し、
進行をわざと遅らせます。このような儀式を3ヶ所で行い、ムタミヤンの儀式は終わります。