新年を迎えたばかりの2014年1月2日、トゥンガナン村の僧侶マンク・ウィディア氏が今生を終え、
旅立たれました。突然の訃報に村の人々だけではなく、バリ島を始め世界中のたくさんの人々が
悲しみ、彼の死を悼みました。
僧侶として村の儀式を執り行うだけではなく、村の外に向けても様々な活動を行ってきたマンク・
ウィディア氏は、穏やかで誰に対しても分け隔てなく接してくださる、大変素晴らしい方でした。
僧侶という立場からではなく、皆がマンク・ウィディア氏の人徳に触れて、慕い、尊敬をする、
そんな方だったのです。
この1年の間闘病生活を送り、村と病院を行き来する生活をされていましたが、誰もがマンク・
ウィディア氏を必要とし、回復を願い続けていました。
通常トゥンガナン村では埋葬儀は亡くなられた当日にすぐ執り行われるのですが、マンク・
ウィディア氏の埋葬儀は翌日に執り行われるということで、1月2日と3日の両日村を訪れ、
お別れをしてきました。
村の皆さんとマンク・ウィディア氏の自宅でいろいろな話をしました。村の長老が
「今トゥンガナン村には頭がない」と静かに話されたのが、正に村の全ての人の心情では
ないでしょうか。
マンク・ウィディア氏のご冥福を心からお祈りいたします。