バトゥール山からさらに山道を進んだ奥に、「バリンカン」と呼ばれる漢人の村があります。
その昔バリには漢人の商人が貿易船で往来していました。
そんな漢人たちにゆかりの深い村がバリンカンです。
細くて曲がりくねった道を進んでいくと、小さな村にたどり着きます。
バリ・ヒンドゥー教寺院の一角に中国寺院がひっそりと佇んでいます。
普段は人気もなく、ただただ静寂が流れています。
門の前には狛犬が。
中にはご神体であるラトゥ・アユ・マス・スバンダールが祀られています。
その昔バトゥール山にはジャヤ・パングス王が治める王国があり、大変栄えていました。
諸説あるのですが、商人の美しい娘カン・チン・ウィを見初めたジャヤ・パングス王が
周囲の反対を押し切り結婚をしました。それに際して国内には様々な災いが起こり、
現在の山間の場所に国を移すことを余儀なくされたと言われています。
この物語はバリ・サファリ&マリン・パークのバリ・アグン・ショーの題材にもなっています。
村を訪れるのは難しい方は、是非こちらのショーでバリンカンの歴史をご覧になっては
いかがでしょうか。