先日サヌールでバロンの舞が行われました。
日が暮れて夜も更けてきた頃から行われるこのバロンを見に、村の人々が
会場いっぱいに集まってきました。
寺院のご神体であるバロン。バリの人々はバロンではなく、敬意の念を
込めて「ラトゥ・アユ」と呼びます。
同じくランダは「ラトゥ・グデ」。
寺院の敷地内にはガムランの音色が鳴り響き、ラトゥ・アユがその音色に
合わせて美しく、煌びやかに舞います。
終盤になると、トランスに入る人があちらこちらで現れ、ラトゥ・アユと
ラトゥ・グデの終わりなき戦いの舞が幕を下ろします。
観光で観ることのできるバロン・ダンスとは異なる、神聖な雰囲気の中で
祈りとともに舞われるラトゥ・アユの舞は、寺院祭礼で見ることができます。