今年トゥンガナン村で行われていた少年たちが村の青年団に上がるための儀式は、
先日一番最後の儀式が行われました。
最初の儀式の様子はこちらでもご紹介しましたが、儀式を行う際に剃った頭も今ではもうこんなに髪の毛が伸びて、
トゥルノ・ニョマンの青年たちも、なんだか逞しくなったような気がします。
最後の儀式は、トゥルノ・ニョマンが村の中にある少女たちの集会所を訪れ、そこで食事などでもてなされます。
少女たちがトゥルノ・ニョマンに口紅を塗ったりと、とても賑やかな雰囲気です。
それを5回繰り返します。
次の場所でもご馳走が用意されて待っています。
少女たちの集会場でもてなされている間に、トゥルノ・ニョマンの指導者に当たるムクルが姿を隠し、
それをトゥルノ・ニョマンたちが探し出すということを3回行います。
今回はすぐに見つけていましたが、前回のトゥルノ・ニョマンの際にはムクルが見つからなくて
夜22時まで儀式が続いたそうです。
最後にはトゥルノ・ニョマンたちもお疲れの様子でした。
この翌日には共食・ムギブンが行われ、トゥルノの心構えなどを教えていただき、良い日を選んで
自宅に戻ることができます。
こうやってトゥンガナン村の伝統を継承する若者が誕生しました。
トゥルノ・ニョマンの儀式は約5年に一度行われ、不定期となっていますが、
次回は少し早く行われるかもしれないとのことでした。