少し前になりますが、クニンガンの夜にバンリまでトランスの儀式を見に行きました。ガルンガン、
クニンガン周辺はご神体であるバロンが街を歩き回ったり、ご神体へのリチャージ、地に棲まう
神々への供物の捧げなど様々な儀式が続きます。
このトランスはなかなか迫力のあるもので、楽しみにしながら行ってきました。ちょっと着くのが
遅くなったので、会場の寺院前にはすでにたくさんの人が。
ガムランの生演奏とともに、まずはドラマから始まります。
始まる前から会場は人でいっぱい。ザワザワしてはいるものの、何となく緊張した空気。
ご神体のバロンがお出ましになりました。
ちょうど目の前にはトランスに入り始めた男性が。『後で暴れるから少し下がった方がいいよ』と
言われたものの、反対側にもトランスに入りそうな男性が…。
そこからは目の前で飛び跳ねるトランスに入った男性たちが大暴れ。ヒヨコを食べながら走り回り奇声を
上げているのですが、異様な雰囲気に怖々ながらも興味津々で見ている村の人々と私。
このトランスの男性たちがヒヨコを口にするのは、地に棲む神々が男性たちに乗り移り、直接供物を
彼らに捧げるという意味合いがあります。