一年中祭日が続くバリ島。
一般的にお供え物を作るのは女性の担当とされ、日々その作業を行っています。
旅行者の皆さんも、旅行中にそんなシーンを目にされることも多いのではないでしょうか。
家事や仕事の合間に、女性たちは自宅でお供え物の準備をします。
様々な形の器も、すべてナイフを使って器用に作っていきます。
植物の葉やお花など、身の回りにあるものを使うのですが、一つ一つに意味があり、
それを聞きながらお供え物づくりを見ているのはとても興味深いです。
バリの代名詞と言えるほど、お供え物を持った美しい女性たちがお寺へ参拝に行く様子は
ガイドブックやネットなどでもよく見かけると思いますが、その裏にはこうした長い準備があるのです。
そしてその準備期間も含めてが、神様と人間が繋がるときとされます。
バリの人々の生活は、観光化が進んだ現在であっても神様のためにあり、
それこそが『バリ』という地名の由来となっています。