今年のニュピは3月14日(日)です。 3月14日の朝6時から24時間は一切の外出が禁止となります。
本来であれば、前日の夜にはオゴオゴと呼ばれる悪霊退治のパレードがあるのですが、
今年はコロナ禍の影響で、オゴオゴは禁止となりました。
これは数年前のオゴオゴの様子です。
ニュピはバリヒンズー教のお正月にあたり、1年の中でとても大切な日となります。
心を静かにし、過ぎ去った年を顧みて神に感謝し、これから始まる年が良い年であり平和に暮らせる様に
ヒンズー教の神々にお祈りをします。
この日は宗教上の理由により外出は全く許されず、あらゆる活動が止められます。
住民の90%がヒンズー教徒であるバリ島では、昔からこのしきたりがきちんと守られ続けています。
ニュピは一日中、火を使ってはいけないので、家庭の主婦は前日までにお正月の料理をします。
日本のおせち料理に似ていますね。
また明かりを灯す事が禁止されておりますので、夜になると病院や警察を除いて街中は真っ暗になります。
お天気が良ければ、満天の星空を見る事ができます。 毎年、晴れる事の多いニュピの楽しみです。
テレビやラジオなどの放送もこの日は一切なく、街中のレストランやお店も全てお休みです。
昨年までははインターネット通信も遮断されていましたが、今年は使えるとの情報を得ています。
国際空港のある様な大きな都市で、街中の全てが丸一日ストップして静寂に包まれる日は、世界中でも
無い事だと思います。 コロナ禍でなければ、是非ニュピを体験しに、バリ島にいらして欲しいです。